🔥妄想短編小説:プーさんおじさん 薪王になるEpisode3

妄想短編小説

第3話「炎の裁きとLOGの暗号」


――この世界には、焚き火を愛する者と、焚き火を恐れる者がいる。
恐れる者は言う。「火は危ない」「管理すべきものだ」と。

でも、俺たちは知っている。
“火は育てるものだ”ってことを。


🔥LOGの価格変動と、禁じられた焚き火通貨

密かに流通する焚き火通貨「LOG」が、異常な値動きを見せていた。
白樺:+18%、楢:+25%、桜:停止中(取引所凍結)――
この不穏な価格変動は、TFT(焚火取締局)による市場介入を意味していた。

「……カリカリが供述したな。“幻の薪”の話を」

プーさんおじさんは、古いスマホを開いた。
そこに表示されていたのは、かつての相棒「カタログ」との最後のログデータ。


🧸カタログとの再会

「よく来たな、薪王。
…もう俺のことは、コードネームで呼ぶな。“林務員47”で頼む」

彼は、かつて一緒に“LOG通貨”を設計した仲間だった。
今は政府の焚き火認証部門に転属されている――事実上の焚き火コード査定官
つまり、密薪を判別する最終関門の男。

「幻の薪のことを話せ」
「あれは…“一度だけ燃え、二度と同じ音を出さない”薪だ」
「火が語るんだよ、“焚く者の本心”を」

プーさんおじさんは黙ったまま、腰から一本の薪を差し出した。
「……これは、焚き火禁止区域に落ちてた。あの森の、中心で。」


🔥裁きの時と、LOGの復号

TFTは動いていた。カリカリが密かに送っていたメッセージ。
そこには一連のLOG価格の異常変動に紛れた**「復号キー」が隠されていた**。

『カエセ、アノモリヲ』
→ LOG通貨の“桜薪指数”を使った、ログタイムスタンプ暗号だった。

TFT幹部たちはざわめいた。「これは……政府への反逆か?」


🌕ラスト:炎の継承者

その夜。再び、森の奥で焚き火が灯った。

「火よ……嘘はつかないでくれ」
プーさんおじさんは、あの幻の薪に火をつけた。

すると、焚き火の中から小さく「カリカリ…」という音がした。

――それは、焼きおにぎりの音だった。


🔥次回予告(第4話案)

第4話「焚き火会議と三種の神器
焚き火ラバーズ(FLL)幹部たちが集う“炎の夜会”が開催される。
政府の焚き火条例改正を阻止するため、プーさんおじさんは「三種の薪神器」の最後の一本を探しに旅立つ。

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