【外伝 #01】人と会いたくない、でも誰かとつながっていたい僕たちへ

ニュータイプ脳 × クロスドミナンス 外伝

〜目立ちたがり屋の人見知りが“静かに戦う”理由〜

1. はじめに 〜あの頃は、燃えていた〜

「昔は、人の名前なんてすぐ覚えられた。」
講師業でたくさんの人に会うようになった今、名前が出てこないことが増えた。
最初は、「年齢かな」とか「忙しさのせいかな」とか、自分に言い訳していたけれど、どうも違う気がしている。

思い返せば、メンタルヘルスを崩したあの頃から、記憶の“引き出し”が開けにくくなった感覚がある。
人と話すのも、どこか疲れる。
飲み会の企画段階では楽しみなのに、当日になると足が重い。
自分でも分かっている——俺は、今「人と関わること」に疲れているんだ。


2. 野心の時代と、今の自分

昔は野心の方が勝っていた。
目立ちたいと思ってたし、評価されたいとも思ってた。
どこか“勝ち負け”で動いていた自分もいたと思う。
でも今は違う。

「もう目立たなくていい」
「稼げればいい」
「少し豊かに、誰にも迷惑かけず、静かに生きていたい」

そんなふうに思うようになってきた。
それは、何かを諦めたわけじゃなく、たぶん「何かを守りたい」っていう気持ちなんだと思う。


3. 向いているけど、疲れる仕事

ケアマネという仕事は、誰かの人生と関わりながら、寄り添い続ける仕事だ。
俺はこの仕事を30年やってきた。向いていなかったら、こんなに続かない。

でも、ふと思うときがある。
「本当は人と会う仕事、向いてなかったんじゃないか?」って。
俺は、人の感情を読みすぎる。
空気を気にしすぎる。
誰かの一言で、頭の中が埋め尽くされることがある。


4. ニュータイプ脳とクロスドミナンスの宿命

気づけば俺は、“情報を拾いすぎる脳”と、“両方の手を使う身体”を持っていた。
右脳も左脳も同時にフル稼働して、目と耳と心が全部働いてる。

それは便利だけど、疲れる。
だから、「名前が覚えられない」のではなく、脳が守りに入ってるのかもしれない。
もうこれ以上は抱えきれない、って。


5. 静かな成功を選ぶ勇気

最近は、目立たなくても届く方法を選ぶようになった。
ブログを書く。
noteで言葉を発信する。
必要なら講座を開いて資料を届ける。

すべて、一人でできる。
だけど、誰かに届く。

それが、俺にとっての“静かな戦い方”なんだと思う。


6. 最後に 〜もう、最前線じゃなくていい〜

もう俺は、無理に前に出なくていい。
もう誰かと張り合わなくてもいい。
でも、それでも何かを伝えたい気持ちはある。
誰かの背中を押す言葉は、まだ残っている。

だからこれからは、
“静かに目立って、そっと支える”
そんなスタイルで、生きていこうと思う。


次回予告:
外伝 #02「優しすぎる脳が“飲み会当日”に発動するメンタル防衛本能とは?」
〜「楽しみだったのに、行きたくなくなる」はなぜ起きるのか?〜

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