🔥妄想短編小説:プーさんおじさん 薪王になるEpisode7

妄想短編小説

第7話「最後の炎、そして伝説へ」


判決の出る朝、プーさんおじさんは法廷にはいなかった。
彼は、静かに森へと向かっていた。

「カリカリ……見ていてくれ。
最後の焚き火を、灯す。」


⚖️ カリカリへの判決と、焚き火の未来

裁判は紛糾しながらも、こう結論づけられた。

「被告人・カリカリの行為は違法であるが、
その“火”には、社会的な意味と感情的背景があると認める」

「よって……無罪

傍聴席がざわつく。
焚火取締局は後退を強いられ、“焚き火識別法”は運用の見直しを余儀なくされた。


🔥 プーさんおじさん、最後の焚き火へ

彼は静かに、かつての“焚き火禁止区域”の森へ。
焚き火ラバーズ(FLL)のメンバーも、ただ見守っていた。

「これは、影薪。
君たちがくべた“想い”でできた、最後の一本だ」

プーさんおじさんは、火をつける。
燃えたのは、静かな炎だった。


🌕 火は消えない

誰もが黙って、その炎を見ていた。
何も言わず、ただ、心で囲んでいた。

「火は、管理するものじゃない。
繋げるものだ。想いを……人を……そして、明日を」

やがて夜が明け、火は自然に消えた。
でも、そのぬくもりだけは、残っていた。


🔖エピローグ:カリカリの焼きおにぎり店『LOG亭』

半年後、カリカリは森のふもとに小さな焚き火カフェを開いた。

店名は『LOG亭』。
そこには、誰でも火を囲める小さな焚き火スペースがある。

壁には1枚の写真――
迷彩マスクと帽子の男が、静かに微笑んでいた。


🔥シリーズを読んでくれた読者へ

ありがとう。火を囲んでくれて。
ひとつの妄想が、君の心に灯をともせたなら、
それだけで“この火”は、意味を持つ。

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