〜「楽しみだったのに、行きたくなくなる」はなぜ起きるのか〜
1. はじめに 〜あんなに楽しみにしてたのに〜
「よし、飲み会やろう!」
企画段階ではワクワクしてた。申し込むときもノリノリだった。
でも、いざ当日になると……なんだか気が重い。
「今日、やっぱり行きたくないな」
そんな感覚、最近増えていないだろうか?
これはただの気分の問題じゃない。
むしろ、**感受性が高い脳が、自分を守ろうとする“防衛反応”**なんじゃないかと、最近思うようになった。
2. 本当に“人付き合いが苦手”なわけじゃない
俺は人見知りだ。
だけど、目立ちたがり屋でもある。
人と関わりたくないけど、誰かとつながっていたい。
こんな相反する気持ちが、同時に存在している。
これは、ニュータイプ脳の宿命なのかもしれない。
脳が空気を読みすぎて、感情を拾いすぎて、
“楽しい場”でも無意識に「気を使う準備」をしてしまう。
→ そして、その準備ですでに疲れている。
3. 飲み会がしんどくなる3つの理由
① 空気を読みすぎて“先回り疲労”する
「この場の雰囲気どうなるかな…」「誰が来るかな…」
→ 会う前から勝手にシミュレーションしてしまう
② 予定そのものが“圧”になる
予定が近づくにつれて、
「ちゃんと話せるかな」「変なこと言わないかな」と考え出す
→ 楽しいはずのイベントが「義務感」に変わってしまう
③ “切り替えスイッチ”が入りづらい
日常と非日常を切り替えるのが苦手な脳タイプは、
「さあ楽しもう!」というテンションがなかなか上がらない
4. クロスドミナンス脳の“矛盾する処理”
クロスドミナンス脳は、
右脳(感性)と左脳(論理)の切り替えが常に行われていて、
「やりたい気持ち」と「やめたい気持ち」が並列で存在する。
たとえば、
- 感性:ワクワクしてる、会いたい人もいる
- 論理:疲れる未来も見える、人の感情も気になる
この二重処理により、当日に「行きたい:行きたくない」が拮抗して、結果「やめとこうかな…」となる。
5. 自分を責めないことが最優先
飲み会や人付き合いに「行けなかった自分」を責めるのはNG。
それはむしろ、自分の感受性の深さと優しさの証。
大事なのは、
- 無理に行くより、“ちゃんと休む”こと
- どうしてもしんどいときは、“会いたい人だけ”と会う
- そして、一人で整える時間をちゃんと取る
6. 「静かな時間」も、ちゃんと“つながってる”
面と向かって会わなくても、
ブログやnoteやSNSで「自分の言葉を置いておく」ことで、
誰かとちゃんとつながっている実感を得られる時代になった。
無理に会いに行かなくてもいい。
“届く言葉”を残せばいい。
それが、俺たちの“静かなつながり方”なんだと思う。
7. 最後に
誰よりも人を大事にしたい気持ちがあるのに、
誰よりも人と会うことに疲れてしまう。
それは、欠点じゃなくて、才能の副作用だ。
だったら、ちゃんと整えて、
また会いたくなったときに、会えばいい。
次回予告:
外伝 #03「名前が覚えられないのは、脳があなたを守っているから」
〜“記憶力”の低下ではなく、“保護機能”の話〜
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