#03:「“気づきすぎる”という呪い」― 感情センサー過敏型人間の宿命 ―

日常型ニュータイプ

■ はじめに

「なんでそんなことまで気づくの?」
「言われてみれば、そうかもね」
…そう言われるたびに、俺はちょっと黙り込む。

だって本当は、気づきたくなんかないことまで気づいてる。

  • 相手の微妙な表情の変化
  • 発言と感情の“ズレ”
  • その場の空気の揺れ
  • ひとことの裏にある“不安”や“怒り”

そして、それに勝手に疲れてる。


■ 情報を「拾ってしまう」体質

日常型ニュータイプは、
目に見えない情報を、自動でダウンロードしてしまう

  • 表情のわずかなひきつり
  • 声のトーンのわずかな沈み
  • 会話のテンポの乱れ
  • 人間関係の圧力差

これは能力ではなく、呪いにもなる。


■ 「察する力」=「先回りしすぎる脳」

  • 相手が不機嫌になる前に気づく
  • 場の空気が変わる前に察知する
  • 問題が起きる前に何となく察する

これらは時に役立つけど、
“対応する前に疲れてる”ってことも多い。


■ だから、人といるだけで消耗する

相手の本音や微妙な変化を感じるたびに、
こっちのエネルギーが1%ずつ削れていく感覚。

気配り型とか、察しがいい人とか、言われるけど
実際は感情のゴーストをずっと相手にしてるようなもの。


■ ファントムの対処法(共存編)

🛠️ 1. 情報の優先度を意識的に切る訓練
 → 「これは今、気にしなくていい」と脳に言い聞かせる(知らないフリをする)

🛠️ 2. 自分の感情と他人の感情を分離する練習
 → 書き出す・独り言で仕分けする(これは俺?相手?)

🛠️ 3. “気づくのを前提にしない”空間をつくる
 → 一人の時間、自然、デジタル断ち、耳栓などで強制シャットダウン


■ まとめ

「気づきすぎる」は、情報の感知力が高すぎる裏返し。
だけど、それを制御せずに使い続けると、自滅スイッチにもなる。

俺たちは、“受信機”としての脳を、意図的にオフにする訓練が必要なんだ。


■ 次回予告

#04:「ぼーっとしてるようで、誰よりも考えてる脳」
常時起動型デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)の正体とは?


🧠 あなたの“気づき力”はどのタイプ?
共感しすぎる。空気を読みすぎる。妄想が止まらない。
そんなあなたの脳には、名前があるかもしれません。

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