🧠 はじめに
子どもの頃から、不思議だった。
──なんで、みんなは気づかないんだろう?
──なんで、こっちは見えてるのに、誰も動かないんだろう?
違和感を拾って、状況を観察し、仮説を立てて、構造化して…。
それを人に伝えたら「なんでそんなことまでわかるの?」と驚かれる。
でも、僕にとっては“普通の処理”だった。
そう、これは“脳の仕様”なんだ。
🔍 1. 推理が日常に染み込んでいる
名探偵が事件を追うように、
僕は日常のなかで“違和感”を拾う。
- 会話のテンポのズレ
- 表情と態度のちぐはぐさ
- 状況と行動のミスマッチ
- 視線の動き、足の向き、声のトーン…
それら全部が、サインになる。
そしてそのサインが、ひとつの“仮説”へとつながっていく。
🩺 2. その回路が、ケアで活きた
認知症ケアに出会ったとき、こう思った。
「あ、この仕事、楽しい。仮説を立てることがこんなに楽しいとは。」
相手が言葉で伝えられないサインを読み取って、
背景を推理して、環境や関わりを変えてみる。
仮説が当たったとき、
“本人の表情”や“行動”が変わる。
──これって、事件が解決するのと同じくらい、嬉しい。僕の“脳の使い方”にぴったりだった。
💬 3. 共感と論理のハイブリッド
僕の中で起きているのは、ただの“推理”じゃない。
- 情報を拾う観察力
- 相手の気持ちを感じる共感力
- 状況を俯瞰する構造化力
- そして行動を選ぶ判断力
これらが合わさった結果、
相手の「言葉にならない思い」にたどり着ける。
🧩 4. 自分を理解したことで、ケアが変わった
このシリーズを書きながら、改めて思った。
僕は“推理脳”で“ケア”している。
仮説を立てることの面白さに気づいてから、無理が減った。
他人と同じやり方をしなくていい。むしろ、しないほうがその人にあったケアができる。
自分の思考の流れを活かせばいい。
だからこそ、今、確信している。
僕はこの仕事に向いている。
✅ 最後に
推理脳とケア脳。
一見、異なるようでいて、実はとても似ている。
- 違和感に気づくこと
- 背景に思いを馳せること
- 仮説を立て、やってみること
- 結果を見て、また考えること
これは、「優しさ」と「知性」の両輪で走る仕事だ。
そしてそれこそが、
僕がケアの世界にいる理由なんだ。
📎 まとめ
- 推理のプロセスは、ケアの現場でそのまま活きる
- 僕の脳の仕様が、仕事とマッチした
- 自分の思考スタイルを理解することで、支援に無理がなくなった
- 「推理脳×ケア脳」こそ、僕の強み
シリーズ読了、ありがとうございました!
これで名探偵ケア壱シリーズ・全7話、完結です!🧠🕵️♂️✨
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