🕵️‍♂️ 名探偵ケア壱シリーズ #07『推理脳×ケア脳──だから僕はこの仕事を選んだ』

名探偵ケア壱シリーズ

🧠 はじめに

子どもの頃から、不思議だった。

──なんで、みんなは気づかないんだろう?
──なんで、こっちは見えてるのに、誰も動かないんだろう?

違和感を拾って、状況を観察し、仮説を立てて、構造化して…。
それを人に伝えたら「なんでそんなことまでわかるの?」と驚かれる。

でも、僕にとっては“普通の処理”だった。
そう、これは“脳の仕様”なんだ。


🔍 1. 推理が日常に染み込んでいる

名探偵が事件を追うように、
僕は日常のなかで“違和感”を拾う。

  • 会話のテンポのズレ
  • 表情と態度のちぐはぐさ
  • 状況と行動のミスマッチ
  • 視線の動き、足の向き、声のトーン…

それら全部が、サインになる。
そしてそのサインが、ひとつの“仮説”へとつながっていく。


🩺 2. その回路が、ケアで活きた

認知症ケアに出会ったとき、こう思った。

「あ、この仕事、楽しい。仮説を立てることがこんなに楽しいとは。」

相手が言葉で伝えられないサインを読み取って、
背景を推理して、環境や関わりを変えてみる。

仮説が当たったとき、
“本人の表情”や“行動”が変わる。

──これって、事件が解決するのと同じくらい、嬉しい。僕の“脳の使い方”にぴったりだった。


💬 3. 共感と論理のハイブリッド

僕の中で起きているのは、ただの“推理”じゃない。

  • 情報を拾う観察力
  • 相手の気持ちを感じる共感力
  • 状況を俯瞰する構造化力
  • そして行動を選ぶ判断力

これらが合わさった結果、
相手の「言葉にならない思い」にたどり着ける。


🧩 4. 自分を理解したことで、ケアが変わった

このシリーズを書きながら、改めて思った。
僕は“推理脳”で“ケア”している。

仮説を立てることの面白さに気づいてから、無理が減った。
他人と同じやり方をしなくていい。むしろ、しないほうがその人にあったケアができる。
自分の思考の流れを活かせばいい。

だからこそ、今、確信している。
僕はこの仕事に向いている。


✅ 最後に

推理脳とケア脳。
一見、異なるようでいて、実はとても似ている。

  • 違和感に気づくこと
  • 背景に思いを馳せること
  • 仮説を立て、やってみること
  • 結果を見て、また考えること

これは、「優しさ」と「知性」の両輪で走る仕事だ。

そしてそれこそが、
僕がケアの世界にいる理由なんだ。


📎 まとめ

  • 推理のプロセスは、ケアの現場でそのまま活きる
  • 僕の脳の仕様が、仕事とマッチした
  • 自分の思考スタイルを理解することで、支援に無理がなくなった
  • 「推理脳×ケア脳」こそ、僕の強み

シリーズ読了、ありがとうございました!
これで名探偵ケア壱シリーズ・全7話、完結です!🧠🕵️‍♂️✨

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